外段取りで金型を準備してプレス機械の停止時間を短縮することは、段取りの重要な部分です。特に大きな金型になると、何もしないでいると、プレス機械の停止時間は非常に長いものになります。
その対策として使われるものが「金型交換テーブル」です。多い形はプレス機械の前に固定して使うものです。床にレールを敷き移動できるようにしたものもあります。
交換前の金型は金型置き台に置かれます。この置き台を回転式にして外した金型と、これから取り付ける金型の交換を容易にする工夫をしたもの等があります。
金型置き台の前には折りたたみ式の可動部を設けて、プレス機械との関連を取ります。可動部の動きは手動式のものや油圧等を利用したものがあります。可動部分の空間は作業者が作業をするスペースであったり、スクラップ処理をするためのスペースだったりします。
金型置き台と可動部の上面はローラ等を組み込み、金型移動を容易にしています。金型置き台にはストッパを設けて、誤って金型が滑り落ちないようにします。
金型交換用のテーブルは、金型段取りのとき以外はプレス機械の前にあり、邪魔に感じるときがあります。床にレールを敷き、金型交換テーブルを移動できるようにするのは、このような問題を考えつのことです。
同じ能力のプレス機械が並んでいる場合であれば、金型交換テーブルを移動して使うことで、作業場を広く使えるようにする考えがあります。
プレスラインのように金型交換が同時に発生するときには、固定式の金型交換テーブルが迅速に作業を進めることができます。
タンデム加工のようなときには移動式金型交換テーブルがよいなど、使用前には十分な検討が必要です。