シーミングは材料の縁を曲げて、からませて接合する方法です。ハゼ折り接合とも呼ばれます。
【図1】の(a)(b)はシーミング接合のイメージを示しています。(a)は2部品の接合をおこなうものです。(b)は材料の両端で接合して筒状の形状を作るものです。
【図2】はシーミングのいろいろな形状を示しています。
- (c)
- は最も簡単なシーミング形状ですが外れやすいです。
- (d)
- は左右の材料を直線上にあわせながら、外れにくくしたものです。
- (e)
- はしっかりとした接合は得られますが、加工が難しいです。
- (f)
- は簡単な形状ですがしっかりとした接合ができます。
- (g)
- は(f)をさらに曲げて強化したものです。
- (h)
- はダブルロックシーム構造としたものです。
- (i)
- は(h)の変化形です。
- (j)
- のようなシーミング方法もあります。
- (k)
- はピッツバーグロックと呼ばれるシーミング形状です。材料の端でなく中間での接合を可能にしています。
ピッツバーグハゼと呼ぶこともあります。 - (l)
- は(j)の変化形です。
- (m)
- はスナップロックと呼ばれるシーミング方法です。
シーミングはいろいろに工夫されて使われていることがわかります。