欠損,折損,異常摩耗が生じやすい条件
要 因 | 条 件 | 刃先に欠損を 生じる可能性 |
大きな摩耗を 生じる可能性 |
細いパンチで 折れる可能性 |
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大 | 中 | 小 | 大 | 中 | 小 | 大 | 中 | 小 | |||
工 具 材 料 | 熱処理硬さが高すぎる 材質が不均一(内部欠陥など) 工具と被加工材が材質的に近似 |
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被 加 工 材 | 表面酸化皮膜がある 硬度が高い 伸びが大きく粘りがある |
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加工条件 | 工具形状 | 径に対して著しく長い パンチ肩の丸みが小さい 切刃に鋭いコーナ部がある 表面の仕上げが粗い |
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クリアランス | きわめて小さい 片寄っている |
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潤滑 | 潤滑されていない 潤滑剤が適切でない |
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さん幅 | 不均一 | ○ | ○ | ○ | |||||||
パンチの案内 | パンチガイドがない パンチガイドの精度がわるい |
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被加工材の拘束 | 板押えがない
(固定ストリッパ使用の場合)
板押え力が不十分 |
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打抜き時の異常 | 2重打ちや2枚打ちがある | ○ | ○ | ○ | |||||||
プレス、ダイセット | プレスの剛性が低い プレスの精度がわるい ダイセットの精度がわるい |
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(プレス加工データブック 昭和55年 日刊工業新聞社)