Question
高精度なねじを切るにはどうすればいいのか
ドリルで下穴加工後切削タップでねじ切りを行っていますが、めねじの縮小や拡大、むしれなどが頻繁に発生してしまいます。
精度の良いめねじを加工するポイントは何ですか?
Answer
ねじ精度に及ぼす条件
- (1)
- 下穴の管理
タップは下穴にならって切削をおこなう工具です。
下穴の精度が悪いとねじ精度も悪くなり、また、タップの寿命にも大きな影響を与えます。 - (2)
- タップ加工の限界
タップによるねじ穴加工では、切りくずの排出スペースが小さいため切りくず詰まりが発生しやすく、その結果、精度の低いねじ山が形成されたりタップの折損を招きます。
高精度なねじ穴の加工方法とは
- (1)
- 適正な下穴加工
ねじのひっかかり率を考慮した適正な下穴寸法の加工が必要です。
下穴加工には振れ精度と剛性の高い超硬スタブドリルを使用することをお勧めします。
また、エンドミルによるコンタリングやボーリング加工を行うことで、より高精度な下穴が仕上がります。 - (2)
- ねじ切りカッターの使用
ねじ穴加工には超硬ねじ切りカッターを使用することで、切りくず詰まりの発生を回避し、同時に、高精度なねじ穴加工が可能です。