Question
止り穴のねじ穴加工において不完全ねじ山部が生じてしまう
止り穴のねじを加工したいのですが、通常のタップだと不完全ねじ山部が多く残ってしまい困っています。不完全ねじ山部が多いと部品の剛性も落ちてしまいます。
止り穴の底部まで高精度なねじ加工ができるような工具はないでしょうか?
Answer
タップによるねじ穴加工の限界
止り穴のねじを加工したいのですが、通常のタップだと不完全ねじ山部が多く残ってしまい困っています。不完全ねじ山部が多いと部品の剛性も落ちてしまいます。
止り穴の底部まで高精度なねじ加工ができるような工具はないでしょうか?
止り穴の高精度なねじ切り方法
不完全ねじ山部を少なくするためには食付き部の短いタイプのねじ切りカッターやタップを使用することがポイントです。
- 超硬ねじ切りカッターの使用
食付き部の切れ刃で切削するタップと異なり、ねじ切りカッターはねじ山を直接切削するため不完全ねじ山部の生成を抑えられます。また、切りくず排出性が良好なため、高精度な止り穴のねじ穴加工が可能です。 - ショートチャンファータイプ(食付き1.5山)のタップの使用
食付き部が従来の2.5山よりも小さい1.5山のタップを使用すれば、止り穴の不完全ねじ山部を減少させることができます。