Question
穴の拡大・縮小を抑え、安定した穴仕上げ加工を行うための留意点を知りたい
リーマでの穴仕上げ加工で、穴径が狙い値よりも拡大したり、縮小するといったバラつきが発生して困っています。
このような穴径のバラつきを抑え、安定した穴仕上げ加工を行うには、どういった点に気をつければいいでしょうか?
Answer
穴仕上げ加工で穴径精度が低下するメカニズム
- 機械主軸・ホルダ・工具の振れ
機械主軸の振れ精度が安定していることは基本的条件ですが、現実的にはホルダに装着した場合の工具振れ精度を確認することが必要です。
工具径と工具の振れ精度をあらかじめ計測して確認するといった対策が一般的ですが、ホルダに工具を保持した場合の振れ精度が大きいことが原因になる場合が多くあります。
ホルダと工具、トータルでの振れ精度管理を徹底することが重要です。 - 下穴精度のバラつき・曲がり
穴の仕上げを高精度かつ安定させる上で、下穴の精度は大きな影響を及ぼします。一般的には、ドリル穴の曲がりや位置決め精度が影響するため、ドリルとドリル加工時の保持具(ホルダ)の選択は、穴仕上げの高精度化・安定化にとって重要なポイントになります。
具体的には、高剛性、高精度な超硬ドリルと焼ばめホルダの組み合わせなどをお勧めします。 - 加工条件
リーマでの穴仕上げ加工では、切削速度が速すぎた場合に穴径が拡大することがあります。
切削条件を落とすことも対策の一つですが、高速で加工できるボーリング工具の導入を検討することも、有効な対策です。
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