空気圧シリンダの動力を生む、空気の供給状態を制御する機器に、電磁弁があります。この電磁弁に供給する、空気圧のタイミングや圧力値をシーケンスプログラムにより制御し、空気圧シリンダの推力方向や停止位置、駆動速度などが制御できます。ここでは、空気圧シリンダによる、多段位置決めと推力制御を解説します。
位置決め制御の例
2本のシリンダを直列に連結した構造を持つ、多位置型シリンダ(【図1】)があります。このシリンダにより、2ポジションの位置決め、制御や推力を大きくした駆動制御が可能です。
(a)2ポジションの位置決め法
3カ所空気供給ポートへの空気圧の供給を変更することで、2ポジションの位置決めが可能です。
(b)大きな推力を得る使用法
2カ所の空気供給ポートから空気圧を与えることで、2倍の推力が利用できます。
複動型シリンダの種類は、両ロッド型、多位置型、デュアル型、耐横荷重型、ロングストローク型などがあります。