粉体塗料に電荷を与え、空気力によって被塗物に吹き付けて塗装する方法で、多方面で用いられています。
静電粉体吹き付け塗装は、接地した被塗物と吹き付けガンの電極との間に、30〜90kvの直流高電圧を印加します。
一方、粉体塗料を空気力によってガンから噴射すると、空気中に分散した塗料粒子は、ガンの電極で起るコロナ放電によって発生するイオン化空気と衝突して荷電します。
これがガンと被塗物間の静電場の作用と空気力によって被塗物に向い、静電気力によって被塗物上に吸着され成膜するものです。
静電粉体吹き付け塗装システムの一例を【図1】に示します。
本法の特徴は、次のようなものです。
1. | 被塗物の大きさ、形状にあまり制約がない。 | |
2. | 均一な膜厚が得易い。 | |
3. | 得られる膜厚範囲が広い。(50〜150μm) |
【図2】に、本法による粉体塗装設備の一例を示します。