ボールねじの送り精度を向上させたり剛性を増大させる手段に、ボールねじの「予圧」があります。ボールねじのねじ溝と鋼球の間にある僅かな隙間の状態が、ボールねじの特性を大きく変えます。

 ミスミのFA用メカニカル標準部品カタログでは、ボールねじ選定表の「軸方向すきま」の欄に

*予圧品 *0.005mm以下 *0.010mm以下 *0.030mm以下

 などの表記があります。

■予圧とは(定義:JIS B 1192)
ボールねじのバックラッシュの低減や剛性の増大を図るため、1群の鋼球を組み込んだり、または、相互に軸方向に変位させた1対のナットを使用してボールねじ内に作用させる力

予圧構造の種類

■用語解説

用語 解説
定位置予圧 ねじ軸と鋼球の位置関係で予圧を与える方式
オーバーサイズボール方式 ねじ溝の形状より僅かに大きな径(弾性変形程度)の鋼球を挿入して、常に力がかかった状態にする方式
リードシフト方式 ナットの中央部でかけたい予圧量分だけリードをずらして溝加工し予圧を与える方式
間座方式 2個のダブルナット構造の間に、予圧量分だけスペーサ(間座)をはさんで固定させた方式
定圧予圧 ばね力を用いて予圧を与える方式

【図1】オーバーサイズボールによる予圧構造(NSKカタログより)、【図2】間座方式のダブルナット予圧構造(NSKカタログより)、【図3】定圧予圧方式のダブルナット構造(NSKカタログより)