ボールねじの精度に関係する用語を解説します。

用語 解説
ねじ溝 ねじ軸とナットが相対する部分で鋼球が転動するねじ状の空間
ボールねじのリード ねじ軸の1回転に伴い、ナットが軸方向に進む距離
ねじ軸のリード ねじ軸の軸線を含む断面において、同一のねじ溝に属し、互いに隣り合うねじ溝面の相対する2点を軸線に平行に測った距離
基準リード 呼びリードともいう
実リード 実際のボールねじについて測定して求めたリード
累積基準リード 基準リードに従って任意の回転数回転したときの累積したリード
累積実リード 連続測定による累積したリード線図からその平均的傾向を求めたもの、またはねじ軸の軸線を含む任意の断面での測定により求める累積したリード
累積代表リード 累積実リードの傾向を代表する直線
リード誤差 実リードと基準リードとの差。基準リードより大きい場合には正、小さい場合には負とする
累積実リード誤差 累積実リードから累積基準リードを引いた値
変動 累積代表リードに平行に引いた2本の直線で挟んだ累積実リードの最大値で、次の3項目について規定する
a)ナットの有効移動距離またはねじ軸のねじ部有効長さに対応するもの
b)ねじ軸のねじ部有効長さの間に任意にとった300mmに対応するもの
c)ねじ軸のねじ部有効長さの間の任意の1回転に対応するもの

【図1】精密ボールねじの精度解説図(JIS B 1192)

 【図2】が精密ボールねじの検査結果データの一例です。実線が測定データです。

【図2】精密ボールねじの検査データの事例

■検査データの解説

  • このボールねじの累積基準ボールねじ(目標値)=0.0μm・・・・設定値
  • 緑色の矢印 [1] が、累積代表リード誤差=-15μm(データ読取値)
  • オレンジ色の矢印 [2] が、変動-a)<ねじ部有効長さに対する変動>=6.0μm(データ読取値
  • 赤色の矢印 [3] が、変動-b)<任意の300mmに対する変動>=4.0μm(データ読取値)