始めに、「計測」と「測定」の言葉の解釈を明らかにします。

・「計測」とは・・・ 特定の目的に応じた測定を行い、その結果を用いることによる目的の達成に至るまでの行為
・「測定」とは・・・ 基準として用いる量を比較して、量を数値と単位をも用いて表すこと

図(計測…目的達成までの行為)

 したがって、「LCA(ローコストオートメーション)と計測」の関係は、LCA製作に必要な各種の測定を行い、目標のLCA性能を実現させることです。

(1)LCAに必要な代表的な測定

 ・LCAに必要な主な要求性能は次の3項目がありますが、ここでは [1] 精度をテーマとします。

  LCAの要求性能 解説
[1] 精度 ・組付精度、加工精度、検査精度、他
[2] 生産性 ・処理速度、稼働率、大きさ、フレキシブリティ、他
[3] 製作費/必要経費 ・製作費、メンテナンス費、エネルギー費、他

(2)代表的な測定用機材

 上の【表】の精度を実現する為には、(ア)静的精度と(イ)動的精度の2種類の性能が必要となります。

・「静的精度」とは・・・ 測定時間に変化しない測定量の精度
・「動的精度」とは・・・ 時間により変化を生じる測定量の精度のことで、動きをもつものの運動状態の精度などが代表例

【表】LCAの精度測定に必要な測定用機材類(写真参照)

  精度の例 測定用機材類
静的精度 四角形の加工部品 ノギス、マイクロメータ、定盤
円筒ピン マイクロメータ
組付け平行度 ダイヤルゲージ、スタンド、定盤
シャフトの真円度 真円度測定器
曲面形状 3次元測定器
複雑な加工形状 3次元測定器
動的精度 直進精度(ゆっくり) ダイヤルゲージ、定盤
同上(高速) 非接触変位センサー(レーザー型、静電容量型、他)、スタンド
回転精度(高速) 同上

写真(ノギス、マイクロメータ、3次元測定器