セットカラーはシャフト外周をクランプして保持する機能を持っています。このシャフト機能を利用して、シャフトを案内とする直動機構のストッパとしてセットカラーを利用することが出来ます。セットカラーを用いる利点は、ストッパ位置の調整が簡単にできることです。
セットカラーを用いたストッパ機構の一例を【図1】に示しました。特徴は次の内容です。
- 2本のシャフトを直動案内とし、エアーシリンダで駆動させる機構。
- エアーシリンダの停止ストッパとして、スリットタイプのセットカラーを採用し、ストッパ強度をあげるために2個のセットカラーを1枚のストッパプレートで結合。
- セットカラーのスリット締め付けを緩めることで、停止ストッパ位置が簡単に調節可能。
- 直動機構全体の構造的強度を向上させるため、2本のシャフトの端部を1枚の連結板で結合。
また、セットカラーの固定方法は2種類(タップタイプ、ホールタイプ)があるため、セットカラーの取り付け方は表側、裏側の2方向からの固定が可能です(【図2】参照)。