1)溶剤の種類
(1)脂肪族系炭化水素であるベンゼン、トルエン、ケロシンなどの石油系溶剤
(2)芳香族系炭化水素のコールタール系溶剤
(3)塩素化炭化水素、塩素化フッ素化炭化水素などトリクロールエチレンなどの不燃系溶剤
(4)ケトン、アルコール、フェノールなどの極性溶剤
(5)乳化溶剤、二相溶剤、エマルジョンクリーナーなど
(6)その他
2)使用方法
(1)浸し(浸漬洗浄、溶剤を加熱して温液として使用する。)
(2)浸しと機械的方法の併用(ワークの回転・振動や溶剤の流動など)
(3)スプレー洗浄
(4)蒸気洗浄(溶剤を蒸気にすると汚れ溶解力は格段に向上する。ただし、蒸気回収装置が必要)【図1】に示しました。
(5)超音波洗浄(浸漬洗浄槽に発振子を設置して、洗浄液に振動を与える)
3)適用分野
(1)著しい汚れの大まかな洗浄
(2)前処理の前の予備洗浄
(3)水性溶液が使用できないとき
(4)親水面を必要としないとき
(5)迅速な洗浄が必要なとき
(6)精密洗浄
4)特徴
この方法は、汚れに対する浸透力が強いため、低温でも効力が高い反面、有機溶剤は、引火性があり、作業者の安全のための対策やVOCの環境対策も求められので、コストは高くなります。