機械加工の加工面は、工具の刃先の回転運動や直進運動などで、表面粗さや加工跡のパターンが決まります。旋盤加工は螺旋状の回転パターン、砥石研削加工は平面研削なら直進パターン、フライス加工は回転と直進の複合パターンなどです。
しかし、加工面の粗さをランダムにしたい機械部品が、次の事例などにあります。
ランダムな面粗さ(シボ加工面とも呼びます)が好ましい機械部品の事例
(1) | 摩擦抵抗を大きくさせないため・・・搬送ガイド上面など |
(2) | 静電破壊を防ぐためのテーブル上面・・・印刷装置のテーブルなど |
(3) | ガラス基板など裏面が平滑なワークの設置テーブル上面・・・位置決めテーブルなど |
(4) | 光の全反射を回避する必要がある光学機器部品(この場合、黒染め処理がポピュラー) |
(5) | グリップなど手で掴む表面の滑り止め |
ランダムな面粗しは、工具を用いた機械加工ではなく、次の数種類の加工法を相手の材料に応じて選択します。