- 目的別!計測機器の紹介 ①
- 目的別!計測機器の紹介 ②
- 制御システム例
( 目的別!計測機器の紹介① 1. 長さを計測する、2. 重量・力を計測する は こちら )
3. 流量(液体、気体など)を計測する
<使用機器>
フローメーター/フローコントローラー
<フローメーター/フローコントローラーとは?>
フローメーターは、流れるものの流量を電気信号へ変換して計測する機器です。
単純に配管内の流量を表示させ、決められた閾値からOK/NGの判断をすることが可能です。
一方、フローコントローラーは、流量を制御する機器として、フローメーターと組み合わせて使用します。
これにより、フローメーターのアナログ値をフローコントローラーにフィードバックし、配管内の流量を一定に保つシステムなども可能になります。
<注意点>
流れる液体や気体の種類・流量によって、接液部材質を変える必要があります。
4. 圧力を計測する
<使用機器>
圧力計(正圧/負圧など)
<特長>
圧力測定の対象には、気体だけでなく液体も含まれます。真空圧など、負圧の測定もあります。
圧力を利用するシリンダー・真空吸着などの機器は、圧力によって発生する力が変化する仕組みです。圧力を制御することで、力の制御ができます。
例えば電空レギュレーターと圧力計を組合わせると、必要な圧力を装置内で維持することが可能です。
<注意点>
流量を計測する時と同様、接液部材質、流量によって選定基準を変える必要があります。
5. 画像処理による計測
<使用機器>
CCDカメラ、画像処理コントローラーなど
<特長・注意点>
画像処理は、認識・計測などの広範囲な計測が可能となり、とても有効な手段です。
ただし、画像処理を行う際は、外乱光の影響を受けない環境が必要です。
実際に使用するときは、検出したいものと処理方法について、メーカーと十分に仕様の詰めを行い、テストを行う必要があります。
この時、何を光源にするかという事や、光源の位置についても確認が必要です。
画像処理には、カメラでの撮像を利用します。精度・分解能にはこの撮像素子、画素数が大きく影響を及ぼします。
■ 例えば、1280×1024=130万画素のCCDカメラで、3×3mmの物体を見ようとした時
1ピクセルで見える範囲 は、
横 : 3/1280= 0.0023 mm
縦 : 3/1024= 0.0029 mm
⇒ 2.3x2.9μm が見えます。
これ以上の分解能を得る事は出来ないので、画像処理を行う場合は、最低必要なピクセルをメーカーと確認する必要があります。