短納期要求が強くなる背景から、仕様変更が恒常的に出される弊害が多くなっています。ここでは、仕様変更に素早く対応するための、設備設計者の活動のポイントについて解説します。
仕様変更により生じる弊害最小化のための変更管理対処法
仕様変更によるデメリットの最小化を図るため、仕様決定の段階で、相手側に対しては仕様書文面に契約事項として明文化させてもらうことが好ましいです。
しかし、それでも仕様変更は否が応でも生じるため、「予防」→「予見」→「対処」の3段階の実践が重要です。
(1)「予防」・・・仕様書に契約として下記を明記しておくこと
ア) | 客先責任の仕様変更要請の場合、内容に応じて納期遅延が起こり得ること |
イ) | 同上、発生する費用の分担要請があり得ること |
(2)「予見」・・・客先並びに自社都合による仕様/設計変更が生じる可能性を察知する努力
ウ) | 仕様変更の可能性を予見しながら対処すること ■解説
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(3)「対処」・・・仕様変更を受けた時の影響最小化のための行動姿勢
エ) | 設計者自身が先頭に立ち、臨機応変の対処を行うこと。 ■解説
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