仕事の環境がボーダーレスに向かっている現状では、自動機の購入側、販売側の双方ともに色々なトラブルを引き起こす場面が増えつつあります。次のような背景が影響しています。
仕様書に係るトラブル増大の要因
仕様書に係るトラブル増大の要因は次のように大分類できますが、中でも『イ)の要因(情報共有化の不備)』が意外に多いことに注意を要します。
ア)業界体質や企業責任に起因 イ)見積仕様書作成プロセスでの意思疎通の不備 ウ)仕様書作成担当者(生産技術者、営業担当者)の力量不足 エ)購入者側の力量不足業界体質や企業責任に起因するトラブル事例
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「商業ルールの崩壊」の例は、上記以外に次のような厳しい状況に合う場面があります。
a) | ボーダーレス競争による他国籍企業との商習慣の違いや言葉の違いによる契約不備 | |
b) | 短命商品によくある見込み(予測)による仮発注指示の撤回 | |
c) | 競争過多による値崩れ等から、利益無視での受注競争 |
その結果、次のように作成した見積仕様書が悪用される場合もあるようです。
* | 自社が出した見積仕様書が、廻り回って他社の購入仕様書に改訂されて提示された。 |
* | 自社が出した見積金額よりも低額であることの条件付きで競合企業に購入仕様書が配布された。 |