ここで次の3種類の精密基準面とその加工法について解説します。

図

 上のa)~c)の精密基準面は、力のかかり具合やボルト締結固定、移動して使うなどと状態が異なるため、それぞれ異なった基準面設計の考え方が必要です。

【表1】精密基準面の設計の考え方

精密基準面の種類 特徴 精密基準面の設計の考え方
製品の組立部品の
位置決め基準面
・ 位置決めに大きな力を作用させない
→ワークの変形が無視できる
・ 異形状のワーク位置決めが多い
・ 位置決めピンを多用:写真1
・ 基準面側に一定の力で押しつける
自動機などの
精密組立基準面
・ ボルト締付圧力がかかる
・ 基準面間にゴミを挟ませない形状
・ 平面-平面で締付力を受ける
・ 必要以上に面積を大きくしない:写真-2
精密測定の測定物の
設置基準面
・ 測定物の寸法変化に影響させない事
・ XYZ3軸と平行度の精度が必要
・ 移動させるものは摩擦抵抗に配慮
・ 均一な重量バランスとなる基準面配置:写真-3
・ 移動させる場合は逃げ面を作り、摩擦抵抗を小さくさせる

写真1、写真2、写真3