ガイド付シリンダ概要
ミスミのガイド付シリンダは、薄型シリンダに比べ耐横荷重・剛性・精度を向上しました。
- 高剛性
強固な2本のガイドロッドとシリンダを一体化により高剛性を実現。 - 高精度
ツインガイド構造により不回転精度、位置決め精度がよい。 - 取付容易
シリンダ本体には3種類の固定方法があります。 - マグネットが標準装備
「ガイド付シリンダ基本構造図番号⑮」のマグネットを標準装備しております。
ガイド付シリンダ基本構造図
ガイド付シリンダ:構成部品表
番号 | 名称 | 材質 | 表面処理 | 数量 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | ボディ | φ12~32 | A6063S-T5 | アルマイト | 1 |
φ50 | A6061 | アルマイト | |||
2 | リンクバー | φ12~32 | SS400 | 四三酸化鉄皮膜 | 1 |
φ50 | 無電解ニッケルメッキ | ||||
3 | ガイドロッド | すべり軸受 | S45C | 硬質クロムメッキ | 2 |
リニアブシュ軸受 | SUJ2 | 硬質クロムメッキ | |||
4 | エンドカバー | φ12,50 | A6061 | アルマイト | 1 |
φ16~32 | SS400 | ニッケルメッキ | |||
5 | ピストンロッド | φ12~20 | SUS303 | 硬質クロムメッキ | 1 |
φ25~50 | S45C | 硬質クロムメッキ | |||
6 | ピストン | A6061 | アルマイト | 1 | |
7 | ロッドカバー | φ12~32 | A4032 | アルマイト | 1 |
φ50 | A6061 | アルマイト | |||
8 | ピストンパッキン | NBR | 1 | ||
9 | ロッドパッキン | NBR | 1 | ||
10 | ボディガスケット#1 | NBR | 1 | ||
11 | ストップリング | SK5M | 四三酸化鉄皮膜 | 1/2 | |
12 | ヘッドクッション | NBR | 1 | ||
13 | ロッドクッション | NBR | 1 | ||
14 | マグネットホルダ | φ12~32 | SUS304 | 1 | |
φ50 | A6061 | ||||
15 | マグネット | 1 | |||
16 | ブシュ | すべり軸受け | 無給油ブシュ | 4 | |
リニアブシュ軸受 | リニアブシュ | 2/4 | |||
17 | 六角穴付ボルト | リニアブシュ軸受φ12 | SCM435 | 四三酸化鉄皮膜 | 2 |
低頭六角穴付ボルト | φ50 | SCM435 | ニッケルメッキ | ||
低頭六角穴付ボルト | 上記を除く全て | SCM435 | 四三酸化鉄皮膜 | ||
18 | ボディガスケット#2 | NBR | 1 | ||
19 | 六角穴付ボルト | φ12 | SCM435 | 四三酸化鉄皮膜 | 1 |
低頭六角穴付ボルト | φ16~32 | SCM435 | 四三酸化鉄皮膜 | ||
低頭六角穴付ボルト | φ50 | SCM435 | ニッケルメッキ | ||
20 | ストップリング | リニアブシュ軸受 | SK5M | 四三酸化鉄皮膜 | 2 |
21 | ブシュ | φ50のみ | 無給油ブシュ | 1 | |
22 | プラグ | φ12,16 | C3604-CD | 無電解ニッケルメッキ | 2 |
φ20~50 | SS400 | ニッケルメッキ |
ガイド付シリンダ本体特長
- ガイドロッドの軸受は、すべり軸受とリニアブシュ軸受の2種類を用意。
- シリンダ本体は、表面・裏面・底面からの3種類の固定方法があります。
- センサは、表面2ヶ所・裏面2ヶ所の4ヶ所に取付可能。
- 配管は、表面・側面の2方向から可能です。
ガイド付シリンダ基本仕様
チューブ内径(mm) | 12 | 16 | 20 | 25 | 32 | 50 | |
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作動形式 | 複動形 | ||||||
使用流体 | 空気 | ||||||
最低使用圧力(MPa) | 0.1 | ||||||
最高使用圧力(MPa) | 1.0 | ||||||
耐圧力(MPa) | 1.5 | ||||||
使用温度範囲(℃) | 5~60 | ||||||
使用ピストン速度(mm/s) | 50~500 | ||||||
クッション機構 | NBR | ||||||
ストローク許容差(mm) | 0~+1.5 | 0~+2.0 | |||||
潤滑 | 無給油 | ||||||
管接続口径 | M5×0.8 | Rc1/8 | Rc1/4 | ||||
取り付け部 | ボディ底面 ねじ |
M4×0.7 深さ9 | M5×0.8 深さ11 | M5×0.8 深さ13 | M6×1.0 深さ15 | M8×1.25 深さ18 | M10×1.5 深さ22 |
ボディ側面 ねじ(外面) |
M4×0.7 深さ7 | M5×0.8 深さ7 | M6×1.0 深さ9 | M8×1.25 深さ11 | |||
ボディ側面 ねじ(内側) |
M5×0.8 深さ10 | M6×1.0 深さ12 | M8×1.25 深さ16 | M10×1.5 深さ20 | |||
ボルト通し穴 | M4用 | M5用 | M6用 | M8用 |
シリンダ用センサ仕様
型式
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MD11L□
|
MD13L□
|
ME33L□
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MD14L□
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ME34L□
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配線取出方向 | 後方 | 後方 | 上方 | 後方 | 上方 |
接点方式 | 有接点 | 無接点 | |||
電源電圧範囲 | DC5~28V | ||||
負荷電圧範囲 | DC24V,AC110V | DC28V以下 | DC10~28V | ||
負荷電流範囲 | DC24V:5~40mA | 0.1~40mA | 5~20mA | ||
AC110V:5~20mA | |||||
内部降下電圧 | 3V以下 | 0.5V以下 | 5V以下 | ||
漏れ電流 | 0μA | 50μA以下(DC24V,25℃) | 1mA以下(DC24V,25℃) | ||
消費電流 | 10mA以下 | ||||
動作時間 | 1ms以下 | ||||
復帰時間 | 1ms以下 | ||||
絶縁抵抗 | DC500Vメガにて100MΩ以上(ケース~コード間) | ||||
耐電圧 | AC1500V 1分間(ケース~コード間) | ||||
耐衝撃 | 294m/s2 | ||||
耐振動 | 横振幅1.5mm 10~55Hz(1掃引、1分間、X,Y,Z各方向2時) | ||||
周囲温度 | 0~+60℃(但し、凍結無きこと) | ||||
結線方式 | PVC 0.2mm2 | PVC 0.15mm2 | PVC 0.2mm2 | ||
2芯外径φ2.6mm | 3芯外径φ2.6mm | 2芯外径φ2.6mm | |||
リード線長 | 1m・3m | ||||
保護構造 | IP67(IEC規格)、JIS0920(防浸形) | ||||
保護回路 | なし | あり | |||
表示灯 | 発光ダイオード(ON時点灯) | ||||
適合負荷 | 小形リレー・プログラマブルコントローラ | ||||
電気回路 |
注)誘導負荷(小型リレー等)を使用する場合は、必ず負荷に保護回路を付けてください。
シリンダ用センサ外形寸法
型式 | MD11L□ MD13L□ MD14L□ | ME33L□ ME34L□ |
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外形 寸法 |
【重要】ガイド付シリンダの注意事項
※シリンダ【重要】注意事項も必ずお読みください。
(ガイド付シリンダ)▲警告
シリンダ作動中に絶対に可動部に手を触れないでください。
指を挟まれることがあり大変危険です。
(ガイド付シリンダ)▲注意
① ピストンロッド、ガイドロッドの摺動部には傷や打痕などつけないようにしてください。
② 取付姿勢
負荷の方向は、ピストンロッドの中心方向に等しいか、または90°の方向にしてください。
③ スピードコントローラ取付
空気圧出口側にスピードコントローラ(メーターアウト:排気側を絞る)を取り付けてください。
スピードコントローラの性能の良否がシリンダの作動に影響を与えます。
クラッキング圧力の低いものを用いてください。
④ 調質機器の取付
故障の原因の大半は空気中の異物やドレンです。
上流側にエアドライヤやエアフィルタを設置し、トラブルを未然に防止してください。
⑤余裕空間
取扱に便利なように周囲に十分余裕空間を設けてください。
⑥フラッシング
配管前には配管内を十分にフラッシングして、固形物やシールテープ破片が入らないようにしてください。
⑦周囲環境
下記の使用環境では使用しないでください。
×オイルやグリスなどの油脂類の充満したところ(摺動部のゴミ付着の原因になります。)
×振動が激しいところ
×化学薬品の影響があるところ