金属を切削工具や砥石で加工すると、加工された面のエッジ部には微細な切残り片(【図1】、【図2】、注記参照)が残ります。この切残り片は“バリ”と呼ばれます。
■注記
・ | 刃先のとがった工具でも刃先にはわずかの曲率を持っています。 | |
・ | このわずかの曲率を持つ刃先で金属を切ると、金属の延びる性質(延性)のために加工面の端部で小さな切残り片が生じます。これが“バリ”です。 | |
・ | セラミックのような割れる性質の材料を加工する場合にはエッジ部に凹状の“かけ”が生じます。これは金属の凸状バリと反対の凹形状のため“負のバリ”と呼ばれます。 |
バリには次のような欠点があるため、バリのないエッジ形状の設計と処理が重要です。
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