「耐久試験機の設計とイメージトレーニング」の耐久試験機の類似試験機の液中耐久試験機を例題に、設計のイメージトレーニングを解説します。ロボット用同軸ケーブルが、油などの過酷環境下どの程度の耐久性があるかを評価する試験機です。
(1)液中耐久試験機の仕様
仕様書のポイント:主な仕様内容は前回の耐久試験機と同じですが、油の液中で屈曲走行させるメカニズムが必要となります。加熱機構は不要となります。
(1)静か、汚くならない、危険でないこと
(2)近寄って見ることができること
(3)設置面積が小さく、かつ、安定していること
(4)運搬移送時に破損等を生じないこと
(5)試験対象が簡単に交換できること
=解説=
・製作した液中耐久試験機(右)と耐熱耐久試験機(左)の比較写真です。
・基本的な外形サイズを同一化して設計工数、部品加工費の低減化を図っています。
・液中試験機は複雑な機構部を裏面側に配置して、液中機構を単純化させています。
・直動往復機構は同一の機構設計を応用させています。ただし、配置が異なります。したがってモータの固定方法が違ってきます。
・前面部の機構を単純化させるため、リニアガイドとチェーンの連結構造がかなり違っています。
・ケーブルの屈曲試験部の機構もほぼ類似の部品を採用していますが、ケーブルは両端固定式です。
右の写真の液中耐久試験機の設計図がどのようになっているか、イメージトレーニングをしてください。