良い購入仕様書とは、製作された購入物品に対して発注者、請負業者、製造業者の3者全員が満足できる購入仕様書であることと言えます。そのためには、3者に不必要な無駄(下記記載)を生じさせない購入仕様書となっていることです。

不必要な無駄の例

番号 内容 事例
(1) 記載の不鮮明さによるミーティング時間ロス 検収条件の不明確さ
仕様内容が抜けている(用途、使用時間など)
(2) 既存の周辺機器との接続仕様の抜け 制御信号の規格化や機器指定などが無い
(3) 仕様変更が何回も出される 見積仕様書の作成変更の繰り返しによるロス
(4) 記載漏れ事項による製作後のトラブル 設置場所に設置できない
エアー圧力が足りない
(5) 採用部品の選定トラブル 社内製品があるのに競合製品を採用したため、交換処理を事後に要求された

良い購入仕様書とは(不必要な無駄の例)

良い購入仕様書とは

(1)購入仕様書とは発注者が請負業者に対して提示する製作物品に関する契約書となっていること

解説

  • 購入仕様書の内容に対して請負業者はそれを満足させる提案を出さなければなりません。したがって、購入仕様書は契約可能な内容について明記すること。相手に誤解を与える記載は好ましくありません。
  • 既存の設備と共用で使用する場合や保有する製造技術を利用する場合など、相手が知りえない情報については、出来るだけ詳細な仕様情報を開示して製作条件とすること。
  • 不鮮明な要求は具体的に表現せずに、例えば、要求性能のみを記載し相手側に手段等を任せるのが適切です。(任せて責任を持たせる姿勢も重要)

(2)請負業者に責任を持たせる見積仕様書を書かせるような記載であること

解説

  • 購入仕様書の作成者側は、複数の請負業者側に各社の得意とする提案を提示させ、その中から最も好ましく信頼のおける提案を選択する立場を取ることが大切です。したがって、知ったかぶりして書き過ぎないことが肝要です。

(3)懸案事項の表現に工夫をした記載とし、協議しながら決める箇所を明記すること

解説

  • 「詳細は協議により決定」などの表現で、懸案課題を明らかにしておくこと。