工業デザインとヒューマノイドロボットデザイン

 '04年12月の新聞にホンダの「ASIMO」が走った、との記事がでました(【写真1】)。障害物を認識し、それを避けて走行できる性能に到達しました。今回は'05年新年号として「デザインの先端テーマ」について紹介します。 写真1

・ デザイン(設計)とは、機能を形にすることが一般的な定義です。
・ 消費文化が極度に発展してゆく風潮の中では、工業製品はコンパクトで軽く、かつ高機能・多機能なモノに人気が移りがちです。そこに内蔵されるテクノロジーは、そのものが如何に難易度の高いものであろうが飽きがきてしまいます。次には、外観を変えて眼を引くように工夫します。つまり「工業デザイン」は人を惹き付けさせるデザインといえるでしょう。
・ 自動車は、そのモノの機能以外の「スタイル」が重要な商品価値となっている代表例です。
・ 自動車メーカーはコンセプトカーを公表することで、テクノロジーとデザイン(スタイル)の次世代モデルを示し、ニーズとタイミングとテクノロジー/スタイルの調和を図っているのでしょう。
・ 「ASIMO:ホンダ」や「QRIO:ソニー」などの代表的な2足歩行ロボットが発表されて以降、ロボットの「姿かたち」「立ち居振る舞い」「印象」などが、そのモノの価値・魅力・評価に直結する重要な要素として受け入れられました。
・ ロボットのデザインは、建築物のデザインと類似したスタイルで進められています。
・ 建築物のデザインは、総合設計責任者:デザイナーが受け持ちます。デザイナーの役割は、クライアント(依頼元)または使用者、構造設計者、設備設計者、その他の関係者にコンセプトやビジョンを提示し具現させることです。
・ ヒューマノイドロボットのデザインでは、そのロボットと人との係わり合いを見たときに印象として感じ取れること、即ち、「関係性を形にすること」が重要のようです。(【写真2】)
・ 次世代LCA(ローコストオートメーション)のデザインプロセスを考える上での参考にしてください。
写真2

※参考文献

  1. 「ロボットデザイン」特集について
    園山隆輔、日本ロボット学会誌第22巻第8号2004年11月号
  2. The Role and Method of Robot Design
    松井龍哉、日本ロボット学会誌第22巻第8号2004年11月号