静電靴
可燃物や電子部品を取り扱う職場などで使用します。
特長
- 静電気帯電防止機能付のJIS T 8103合格または相当品の静電安全・作業靴です。
静電気帯電防止靴のJIS規格について
JIS規格において、「静電気帯電防止靴」は人体への静電気帯電のために起こる爆発、火災のような事故および災害、並びに製品の汚れなど生産への悪影響を防止するために、工場などで働く作業者が使用する靴について定められています。
JIS T 8103 静電気帯電防止靴(抜粋)
甲被による区分
区分 | 甲被 |
---|---|
安全靴 | 革 |
耐油性ゴム | |
非耐油性ゴム | |
保護靴 及び 作業靴 |
革 |
ゴム | |
プラスチック | |
ビニールレザー | |
人工皮革 | |
布又は合成樹脂引布 |
環境区分
環境区分 | 測定 | 記号 |
---|---|---|
1 | 23±2℃ 相対湿度12±3% |
C1 |
2 | 23±2℃ 相対湿度25±3% |
C2 |
3 | 23±2℃ 相対湿度50±5% |
C3 |
帯電防止性能による区分
区分 | 種別 | 記号 | 防護性能区分 | 記号 |
---|---|---|---|---|
静電靴 | 一般 | ED | 静電安全靴 | P |
静電保護靴 | O | |||
静電作業靴 | W | |||
特種 | EDX | 特種静電安全靴 | P | |
特種静電保護靴 | O | |||
特種静電作業靴 | W | |||
導電靴 | ‐ | EO | 導電安全靴 | P |
導電保護靴 | O | |||
導電作業靴 | W |
靴一足当たりの電気抵抗
区分 | 種別 | 電気抵抗(R) | |
---|---|---|---|
測定温度23±2℃ | 測定温度0+2℃ | ||
(※1参照) | 〈相対湿度の規定を定めない〉 | ||
静電靴 | 一般静電靴 | 1.0×105≦R≦1.0×108 | 1.0×105≦R≦1.0×109 |
特種静電靴 | 1.0×105≦R≦1.0×107 | 1.0×105≦R≦1.0×108 | |
導電靴 | ‐ | R<1.0×105 | R<1.0×105 |
※1 〈環境区分ごとの相対湿度を規定〉
環境区分1〈C1〉・・・12±3% 環境区分2〈C2〉・・・25±3% 環境区分3〈C3〉・・・50±5%
軽作業靴(プロテクティブスニーカー)
軽さと快適にこだわったワークシューズです。
甲被に人工皮革やビニールレザークロスを使用し、つま先に鋼鉄先芯または、同等の強度を持つ軽量樹脂先芯を装着しています。
特長
- 軽作業時に着用される作業靴です。
- JSAA(公益社団法人日本保安用品協会)規格該当品です。
※プロテクティブスニーカーはJIS規格製品ではないため、「安全靴」とはいえませんが、「つま先の防護性能を有する作業靴」として、安全靴までの安全性能を必要としない環境条件・用途に使用されています。
【注意事項】
JIS T 8101合格品の着用義務がある職場には該当しませんので注意してください。
JSAA規格について
プロテクティブスニーカーには、普通作業用「A種」と軽作業用「B種」という作業区分による種類があります。
規格対応表
規格 | JSAAプロテクティブスニーカー | ||
---|---|---|---|
作業区分による種類 | A種普通作業用 (JIS規格 T 8101S種相当) |
B種軽作業用 (JIS規格 T 8101L種相当) |
|
つま先部の 耐衝撃性能 |
衝撃エネルギー (J) |
70 | 30 |
ストライカ質量 (kg) |
20±0.2 | 20±0.2 | |
落下高さ (cm) |
36 | 15 | |
つま先部の耐圧迫性能(kN) | 10±0.1 | 4.5±0.04 | |
表底はくり抵抗(N) | 300以上 (革製) | 250以上 (革製) | |
200以上 (人工皮革・ビニールレザークロス製) |
150以上 (人工皮革・ビニールレザークロス製) |
ここポイント! |
---|
・足に合ったサイズ(cm)を選んでください。 ・JIS T 8101・JIS T 8103着用が義務付けられている使用現場かどうかを確認してください。 (相当品の場合は着用不可です。) |
ココミテvol.2より参考