空転式トルクドライバー
設定したトルクの力でねじ・ボルトを締めるドライバーです。
ユーザーの使用するトルク値が一点の値でなく数点ある場合は空転式が作業用として一般的です。
特長
- 設定したトルク値に達すれば自動的にクラッチが切れ、空回りするので締め過ぎの心配がありません。また、作業者による差が出にくいため、容易にトルク管理ができます。
使用方法
① ねじに合うビットを選びます。
② 調整リングを回してトルク値をセットします。
③ 空転するまで締め付けます。
傘形トルクドライバー
特長
- 締め付けたトルク値を直読できる目盛板付です。
左右に目盛が付いており、置針も標準で付いています。
主に検査用に使用します。
使用方法
① ねじに合ったビットを選びます。
② 置針固定リングを緩めます。
③ 置針を0点にセットします。
④ 目盛を見ながら締め付けます。
ここポイント! |
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・締め付けるトルク値を確認し目盛をそのトルク値に合わせてください。 ・ビットも各種あるので必要なビットを確認してください。 |
トルクゲージ
各種機器のつまみなどの微小トルクを測定するゲージです。
先端は三方チャックになっているので、丸い物、四角い物など、形を選ばずチャックできます。
電子機器などのツマミや軸をチャックでくわえ、動き始める時のトルク(起動トルク)を測定します。(左右両用です。)
置針付について
トルクゲージには、置針付と標準型があります。置針付とは、アナログ式のトルク機器で、トルク値を示す計測用の針によって「押し上げられて動く針」のことです。「置針」はトルクを解除しても摩擦接触により、最大トルクの位置に「置いた」状態になっています。
豆知識 トルクについて |
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「トルク」とは、ボルトまたはナットを締めたり緩めたりする時に回すための力である「回転力」のことです。 |
ここポイント! |
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・トルク測定範囲の確認をしてください。 ・チャック可能径(φ)の確認をしてください。 ・最小目盛(N・m)の確認をしてください。1N・m=100cN・m=1000mN・m |
ココミテvol.2より参考