汎用振動計
振動は直線振動、曲げ振動、ねじり振動といった分類があり、多くの諸問題を解決するための測定機器です。
ハンディータイプ(計測用)
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据置型(計測用)
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横置タイプ(地震監視用)
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ハンディータイプ加速度測定例
エンジン起動時の衝撃加速度測定
油圧・空圧シリンダロッドのスムーズな摺動確認
プレス機の衝撃加速度測定
緩衝材の評価試験における衝撃加速度測定確認
接触型検出器(センサー)の取り付け
検出器の設置方法には下記の方法があります。各設置方法には長所と短所がありますので、適切な設置方法を選択してください。
取り付け方法 | ねじ止め | 接着剤 | 両面テープ | マグネット | コンタクトピン |
取り付けやすさ | △ | △ | ○ | ◎ | ◎ |
測定目安 | 検出器性能 | 検出器性能 | 約2kHzまで | 約1kHzまで | 約500Hzまで |
- 振動計は各種回転機やポンプ、工作機械、装置などの計測および監視の他に、衝撃試験、落下衝撃の測定、回転式バランス修正、工場床、建物、ビル、エレベーターの微小振動計測、地震測定まで幅広い用途があります。用途によって振動計と検出器の選定をしてください。
汎用型ストロボスコープ
ストップモーションによる動作分析のための瞬間画像を映し出します。
汎用型(充電式)
ストロボスコープ、フラッシュ装置
ストロボスコープは、閃光時間がおよそ2万分~10万分の1秒間というとても短い光を、1秒間に最大1000回程度で繰り返し発光させることができる装置です。この繰り返し発光周期は自由に可変させることができます。ストロボスコープの発光周期と動いている物体の運動周期が一致したときは、物体が制止した状態に見えます。また位相をずらすことで、高速で動いているものがあたかもゆっくりと動いているように見えます。モーターやファンなどの回転体を計測する非接触式の回転計として使われます。
ハンディータイプ
持ち運びができる軽量、コンパクト型ストロボスコープ
用途
鉄鋼の圧延やメッキ処理の傷検査・印刷の色ズレ検査・高速搬送機などの駆動動作状態の観察など、高速で動かしたまま「静止状態」の観察・検査を必要とする分野や、舞台やアミューズメント施設などでの特殊効果用照明などに。
非接触で回転速度計測ができます。回転体への反射テープの貼り付け不要です。
ストップモーションによる動作分析
回転速度と静止像について
ストロボスコープの特性として、閃光回数(周波数)が被測定体の回転速度の整数分の1(1/2、1/3…)の場合にも静止像が1つ見えます。また、整数倍(2、3、4倍…)の場合は、静止像の整数倍になって見えます。予知できない回転速度を測定する場合は、閃光回数を高い方から徐々に下げて、最初に1つの静止像が見えた時の値を読んでください。
回転体の回転 速度(fpm) |
ストロボの閃光回数(fpm) | 閃光回数/ 回転速度 |
静止像の数 |
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900fpmで回転 している場合 |
3600 | 4倍 | 4 |
2700 | 3倍 | 3 | |
1800 | 2倍 | 2 | |
900 | 1倍 | 1 | |
450 | 1/2倍 | 1 | |
300 | 1/3倍 | 1 |
- 汎用形または印刷機用かを用途により確認してください。
(ファンやギアなどの回転速度や振れなどのチェックには汎用形を、印刷に関するチェック用には印刷機用を使用してください。) - 発光回数(fpm)を確認してください。
- 電源タイプを確認してください。(100Vまたは充電式)
ココミテvol.2より参考