温湿度記録計(ロガー)
温度・湿度のデータを簡単に記憶させ、パソコンと接続し、多彩な測定処理を可能にする計測器です。
電子式
センサー分離型
センサー一体型
特長
- 温度・湿度のデータを本体メモリに記憶し、その後パソコン上でデータの管理や解析を行うことができるデータロガータイプです。
- USBに対応しています。
用途
・工場の製品管理、施設管理
・工事現場などでのデータ管理
・冷暖房空調管理
・倉庫の管理、住建材の管理
などで使用されています。
温湿度記録計(ロガー)(アナログ式)
環境実験室・薬品保管庫、半導体、LSIの生産工場などで使用されます。
特長
- 紙に記録されるアナログ式です。
ここポイント! |
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バイメタル式温度計
熱膨張率の異なる2種の金属の薄板を貼り合わせ、その温度変化による湾曲によって温度を測定します。
特長
- バイメタル式温度計は、その構造がシンプルなため保守が容易で、ガラス温度計に比べて堅牢にできています。また、表示を直読できるので、工業用の用途ではガラス温度計に代わってその使用範囲が広がってきています。
バイメタル(Bi-Metal)とは、温度による膨張係数の異なる2種類の薄い金属板を重ねて貼り合わせたもので、膨張のトルクを利用して温度表示を行います。
用途
・工場の製造ライン
・食品関係(食品加工機械)
・冷暖房用ダクト
・産業機械
・ビル配管
などで使用されます。
ここポイント! |
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・設置場所を確認してください。 |
隔測式温度計
被測定物から距離を置いた任意の場所で温度測定をします。
特長
- 隔測式温度計は、指示部と感温部およびこれに連結する導管(リード線)により構成され、この系内は充てん液、揮発性液体で満たされてます。したがって、バイメタル式と異なり、被測定物から距離を置いた任意の場所で温度測定が可能です。
- 使用液体はアルコール、石油などを使用し、それぞれに測定可能な最短感温部の長さが異なっています。
ここポイント! |
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・設置場所を確認してください。 ・被測定物を確認してください。 ・使用温度範囲を確認してください。 ・指示部の外径・取り付けを確認してください。 ・感温部の径(φ)・長さ(mm)・取り付け(ねじ規格)(mm)を確認してください。 ・導管の長さを確認してください。 |
放射温度計
対象物に接触することなく、表面温度を計測する機器です。
特長
- 全ての物体は赤外線を放射しています。そして、物体の温度が変化すると放射されている赤外線エネルギーも変化します。また、赤外線は光と同じ性質を持ち、測定することができます。これを応用し赤外線エネルギーを測定することで、物体の温度を測定することができます。
用途
電気設備(配電盤)の保守点検で使用します。
豆知識 放射率とは |
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基準となる理想的な黒体の放射エネルギーと実際の測定対象の放射エネルギーとの比です。この放射率は測定対象物の材質と表面状態で変化します。放射温度計で正確な温度を測定するためには、測定対象の放射率に合わせて設定するか、黒体テープなどを被測定物に張り付け放射率は固定する必要があります。 |
波長で見た赤外線
・放射率の設定
測定する対象物によって、同じ温度でも対象物から放射される赤外線の量が異なります。放射温度計を用いて正しい温度測定を行う場合は、あらかじめ文献やメーカーの取扱説明書に記載されている放射率を調べて設定をする必要があります。なお、放射率のわかっている黒体スプレーや黒体テープを利用する方法もあります。
・測定領域について
測定領域は測定窓から測定対象物までの測定距離によって変化します。
例)距離係数 D:S=10:1
(D:測定距離、S:測定領域直径)の場合。
ここポイント! |
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・測定する温度範囲(℃)を確認してください。 ・必要とされる測定精度を確認してください。 (機種によって、常温で高精度になる物や高温で高精度になる物があります。) ・測定する対象物を確認してください。 (測定する対象物が変動する場合は、放射率設定が変えられる機器をおすすめします。) |
サーモラベル®
色の変化で温度測定ができるシール材です。
特長
- 色の変化で温度の検知ができます。複数の温度を検知するものや繰り返し使用できるものなどタイプはさまざまです。
- 耐久性に優れており、室内外の発熱・加熱温度管理用として広い分野にわたって活用されています。
- 電力会社や工場の受変電設備・機械設備の発熱点検用として漏電による事故の未然防止、保守管理化に利用されています。
- 他にも食品製造時の衛生管理用や、紫外線(UV)検知、結露・水漏れの履歴管理用などさまざまなタイプのものがあります。
サーモラベル®の種類
不可逆性
設定温度以上になると変色し、元に戻らないタイプです。
温度履歴を確認する場合に使用します。
〈温度測定範囲〉
シールタイプ 15~250℃
ペイントタイプ 50~450℃
※変色原理(不可逆性)…
一定温度以上になると溶融性試料が溶解し、基材に吸収されることで基材の色が表面に表われます。
(この原理はサーモラベル®だけです。ペイントタイプの原理は異なります。)
組み合わせラベル
今(可逆性)と過去(不可逆性)を組み合わせたものです。
現在の状態と過去の状態がわかります。
可逆性
一定の温度以上で変色し、温度が下がると色は元に戻ります。くり返し使うことができるタイプです。現在の温度を確認する場合に使用します。
〈温度測定範囲〉
シールタイプ 40~70℃
ペイントタイプ 40~70℃
液晶タイプ -20~100℃
食品衛生管理ラベル
加熱処理工程温度の管理確認用で、温度と時間の積算により変色します。煮沸殺菌・レトルト殺菌・滅菌確認に使用します。
【注意事項】
・品番により屋内専用使用品があります。
・品番により冷蔵保管品があります。
・品番により5月~10月の間クール便による輸送が必要なものがあります。
・高圧下、高真空下、電子レンジなどの電磁誘導加熱などでは、異常変色となる場合があるため、使用は避けてください。
ここポイント! |
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・用途の設定温度(℃)を確認してください。 ・1点表示や5点表示などさまざまなタイプがあり、温度設定幅も多数あります。 ・可逆か不可逆かを確認してください。 ・屋内か屋外かを確認してください。 ・貼り付け箇所の大きさ・表面の状態を確認してください。 |
ココミテvol.2より参考