プラスチック射出成形金型の設計技術を体系的に習得するためには、工学の知識をできるだけ満遍なく蓄積をすることが大切です。金型設計に要求される知識やノウハウは、知らないうちにだんだん進歩しており、基礎をきちんと理解していないと周囲の状況が変化したときに着いていけなくなってしまいます。一般的にプラスチック射出成形金型の設計に必要な工学知識は次のようなものがあります。
機械設計製図
→金型部品の設計法と製図法を知る
機械工作法
→金型部品の機械工作の方法を知る
材料力学
→金型部品の強度計算や変形計算の方法を知る
熱力学
→金型の熱の出入りの計算の方法を知る
流体力学
→成形材料の流動や冷却水の流動の計算を知る
基礎化学
→金属や元素の化学反応の基礎を知る
基礎物理学
→機械力学や熱力学の基本を知る
金属材料学
→金型部品の金属素材の特徴を知る
高分子材料学
→合成樹脂の材料特性を知る
成形加工学
→合成樹脂の成形加工方法を知る
生産工学
→金型製作や成形加工の合理的な生産方法を知る
経営学基礎
→金型製作や成形加工の経営について基礎を知る
情報処理
→CADやコンピュータによる演算方法を知る
英語
→海外企業との意志疎通を図る
ドイツ語
→金型技術文献を読む