今回は、プラスチック射出成形金型設計におけるチェックリスト、突き出し編です。
通常、金型のキャビティから成形品を取り出すためには、突き出し構造が必要になります。
以下に、成形品の突き出しに関する設計チェック項目を挙げてみます。
- (1)
- 成形品は設計で想定した側(通常は可動側)へ残るか?
- (2)
- 突き出しストロークは何mmか?
- (3)
- 突き出しストロークは成形品の必要突き出し量以上か?
- (4)
- 突き出しストロークが必要以上に大きすぎないか?
- (5)
- 突き出しストロークの制御機構があるか?(ストッパー等)
- (6)
- ボスを突き出すためにエジェクタスリーブが必要か?
- (7)
- リブを突き出すためのエジェクタピンは十分か?
- (8)
- エアーエジェクタの設置は適切か?
- (9)
- エアーエジェクタの空圧回路は適切か?
- (10)
- エアーエジェクタへの供給エアーは除湿されているか?
- (11)
- 2段突き出し構造は必要か?
- (12)
- 2段突き出し構造は適切か?
- (13)
- エジェクタプレートの戻し機構は適切か?
- (14)
- リターンピンの配置は適切か?
- (15)
- リターンスプリングの強度は十分か?
- (16)
- エジェクタガイドシステムは必要か?
- (17)
- 成形機のエジェクタロッドとサポートピラーは干渉しないか?
- (18)
- 成形機のエジェクタロッドの直径と配置は確認したか?
- (19)
- エジェクタピンの断面形状は適切か?(円、角、異形状)
- (20)
- 段突きエジェクタピンの座屈強度は十分か?
- (21)
- エジェクタピンの先端表面の表面粗さは適切な程度か?
- (22)
- エジェクタピンの先端エッジ部の品質は適切か?