今回は、プラスチック射出成形金型設計におけるチェックリスト、金型温度管理編です。
プラスチック射出成形金型は、成形加工を行う際に、樹脂固有の金型温度に保持をしておかなければなりません。そのためには、使用する樹脂の金型温度範囲を正確に把握して、適温領域に保持するための機能を金型に盛り込む設計をする必要があります。
以下に、金型の温度管理に必要な設計チェック項目を挙げてみます。
(1) | 使用する樹脂の名称 |
(2) | 使用する樹脂のメーカー |
(3) | 使用する樹脂のグレード |
(4) | 使用する樹脂の特性 |
(5) | 使用する樹脂の添加剤 |
(6) | 使用する樹脂の推奨金型温度範囲 |
(7) | 設計想定成形サイクル |
(8) | 温度調節熱源の種類(水、油、加圧水蒸気、電気) |
(9) | 可動側熱容量 |
(10) | 固定側熱容量 |
(11) | 総熱容量 |
(12) | 水冷時のレイノルズ数 |
(13) | 成形品の想定温度分布 |
(14) | 水孔間のピッチ |
(15) | 水孔どうしの干渉 |
(16) | 継手仕様 |
(17) | 温度センサー仕様 |
(18) | 温度センサー接続位置、深さ |
(19) | カートリッジヒーターの仕様 |
(20) | カートリッジヒーターのワット数 |
(21) | カートリッジヒーターの直径 |
(22) | カートリッジヒーターの固定方法 |
(23) | カートリッジヒーターの温度分布 |
(24) | カートリッジヒーターの温度制御回路 |
(25) | カートリッジヒーターの電線とりまとめ方法 |