前回は、可動側型板(受け板)のたわみ量の計算方法を紹介しましたが、今回は、逆に型板(受け板)の厚さを計算する方法を解説します。
金型設計をする際には、むしろこちらの計算方法の方が有益かもしれません。
基本的には、前回に使用した計算式を受け、板厚さhについて整理します。
したがいまして、次式で計算が可能です。
- σmax
- :受け板の最大たわみ(mm)
- B
- :型板の幅(mm)
- L
- :スペーサーブロック内側の間隔(mm)
- h
- :受け板の厚さ(mm)
- l
- :キャビティ内圧pを受ける部分の長さ(mm)
- b
- :キャビティ内圧pを受ける部分の幅(mm)
- p
- :キャビティ内圧(kgf/cm2)
- E
- :材料の縦弾性係数(ヤング率)(kgf/cm2)
ここで問題となるのは、最大どれぐらいまでの最大たわみまで許容されるのか?という点です。これは、目安として下記の値を推奨します。
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