ボルトの頭を固定板から出したくない部分のボルト頭のザグリ穴形状と精度には、次のような注意が必要です。
さら小ねじ類のザグリ穴加工の注意点:【図1】参照
- ボルトで締結される2つの部品は、ボルト外径より大きなザグリ穴とボルト頭部に応じたザグリ穴を持つ部品—Aと、ねじが切られた部品—Bとなる。
- ボルトは複数個で固定するため、部品—A、Bともに、複数個のザグリ穴とねじ加工が必要となる。
- 部品—Aの場合、小ねじの頭部底面が斜面形状(さら小ねじ、丸さら小ねじ、十字穴付き小ねじ)では、1個のボルト締め付けで部品—Aは位置決めされてしまう。
- したがって残りのボルト固定は、ザグリ穴に余裕を持たせていても、完全にねじ締め付けが出来なくなる場合が生じる。
- この様なトラブルを避けるには、ボルト頭部底面が平坦な丸小ねじ、平小ねじの選択やボルト頭高さの低い「低頭ボルト(【写真】)」などを採用すること。