自動機部品の場合でも、量産部品(使用数量が多い場合)と特注の加工部品(加工個数が少ない場合や特別の精度が必要な場合など)では部品の加工方法が異なってきます。このような場合には、それぞれの加工方法に適した部品形状の設計が必要です。
事例:イケール部品・・・写真参照
a)量産部品の場合
- 鋳型を製作し鋳物として粗形状品を生産し、その後に基準面をフライス加工等で仕上げる生産方法がコスト面で有利です。
b)特注の加工部品の場合
- この場合は、鋳型の製作費が無駄になるためイケールを数個の部品(Lブロックと補強板)に分解し、これを溶接接合した後に、基準面を仕上げ加工します。
- 溶接接合の場合の仕上げ加工は、溶接による変形(熱ひずみによる変形)の除去と基準面の平坦化加工です。フライス加工が一般的です。