多種少量生産ラインのLCA(ローコストオートメーション)の良い設計について考えてみましょう。
はじめに設計のプロセス(【図1】参照)を整理してみます。設計とは、何かを実現したいとのニーズが生じたときに、その「何か」を作り出すための全ての情報(ここではLCAの性能、LCAを作るための図面情報、LCAを使うための情報)を決めてゆくことです。ここで多種少量生産に対応するためには、何も考えずに設計プロセスを進めれば、生産品目ごとに設計図面が必要となり、その結果、べき乗の倍率で仕事量が増加します。実際、企業が提供する製品群は多様化(バラエティ化)しています。
この多様化の対応として、VR(Variety Reduction)設計アプローチがあります。
【表】VR設計アプローチ
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