今回は、前回解説したサイドゲートの寸法決定の計算練習をします。

問題

 ポリアセタール樹脂(POM)を用いた射出成形品であって、成形品の平均肉厚が1.5mm、成形品の面積が4900mm2 の1点ゲートをサイドゲートで設計したい。
 この場合、ゲートの深さhと幅Wの設計寸法の目安を求めよ。

解答例

サイドゲート寸法の決定では次の2ステップで検討します。

【第1ステップ】ゲート深さの決定

まず、成形品の肉厚t(mm)を確認します。
t は、題意より t = 1.5(mm)です。

次に、成形材料による係数nを表1から求めます。
ポリアセタールの場合、n = 0.7 となります。

したがって、サイドゲート深さh(mm)は、

 

h = n・t
= 0.7×1.5
= 1.05(mm)

となります。

【第2ステップ】ゲート幅の決定

ゲート幅は、まず、成形品の面積A(mm2)を求めます。
Aは、題意より A = 4900(mm2)

次に、成形材料による係数nを表1から求めます。 ポリアセタールの場合、n = 0.7となります。

したがって、ゲート幅W(mm)は、

 

W = n・√A/30
= 0.7×√(4900)/30
= 1.63(mm)

となります。

結論として、金型の機械加工性、コストを考慮して、

 

h = 1(mm)
W = 1.6(mm)

とすることに決定します。