2個取りの場合、キャビティを配置する場合、スプルーに対して天地方向に配置するか、左右方向に配置するか迷う場合があります。
天地方向に配置した場合(【図1】)には、スプルーに糸引きが発生してしまった場合に、【図2】に示しますように、キャビティ掘り込み上に糸引き、またはスプルー+ランナーが重なり、誤って型締めした場合にキャビティのパーティング面を潰してしまう危険が伴います。
連続成形を行っている場合には、何らかの悪条件が重なった場合に、【図2】のような場面に遭遇する可能性が潜んでいます。
したがいまして、潜在的な危険を排除するためには【図3】に示しますように、左右方向にキャビティを配置することが賢明でしょう。
スライドコアの配置やその他の特殊な事情がある場合には、天地方向の配置でもやむをえない場合もありますので、総合的な状況判断を行ってください。