コールドランナーで射出成形したときのゲート切断を型開き動作を利用して行うためのユニット商品です。
薄肉成形品やひけを嫌う成形品のゲートは、サイドゲートやゲート径の大きなサブマリンゲートなどを使用します。そうするとゲートの切断を後工程で行うのには苦労をする経験をされた方も少なくないと思います。
「型内ゲートカットユニット」は、パーティング面を閉じたままで、ゲート部がらせん溝に沿って回転して、切断する機構となっています。
金型内での切断ができるため、ゲート切断面が均一になります、また切断時のゲートカスの発生も抑制することができます。
ゲートの構造ですが、以下の種類に適用ができます。
- 1)
- サイドゲート
- 2)
- サブマリンゲート
- 2)
- ジャンプゲート(オーバーラップゲート)
特に、容器のキャップ類、ふた、ケース類の成形では効果が期待できます。 生産数量が中量~大量の場合にはさらに効果が出ます。
回転ゲートピンの直径は、φ16mmとφ20mmの2種類です。材質は、高速度鋼を採用しています。
適している素材は、ABS樹脂、ポリスチレン、6ナイロン、66ナイロン、PBT、POM、 PPS、PCなどです。
(切断時にクラックが入りやすいアクリル樹脂等は向いておりません)
金型のサイズ、プレート厚さ等の制約がありますので、採用をご検討される場合には下記カタログリンクページより詳細をご確認をお願いします。
ホットランナー化がゲート位置の制約等で困難な場合、サイドゲート等でどうしてもゲートを入れなければならない場合などに新たな選択枝が増えたことになります。
ゲートカットコストは、生産量が増えると結構な金額に登ります。これらのコストダウンを図る上でも本商品は威力を発揮します。