今回は、射出成形金型が、成形機に取り付けられた後で、可動側金型が開閉する際に必要な力について考えてみます。(【図1】参照)
物体を移動させるためには、力が必要です。力は、有名なニュートンの運動の法則によって計算をすることができます。
【ニュートンの運動の法則】
- F=
- m・a
- F
- :力(kg・m/sec2またはN)
- m
- :質量(kg)
- a
- :加速度(m/sec2)
この場合、注意しなければならないのは、aは「加速度」であって、「速度」ではないという点です。
ニュートンの運動の法則の式によれば、
- 力は、質量に比例します。
- 力は、加速度に比例します。
したがって、金型の開閉時に作用する力は、可動側の質量と開閉時の加速度に比例するということが言えます。