プラスチック射出成形金型は、量産の成形加工で使用されますと、摩耗や錆び等の原因によって金型の機能が低下してゆきます。これらの機能低下を修復するためには、メンテナンス(保守管理)が必要です。
プラスチック射出成形金型のメンテナンスの重要ポイントとしては、下記のような箇所に留意することが推奨されます。
- コアピンの食い切り面の傷
- コアピンの食い切り面の摩耗
- コアピンの食い切り面の焼き付き
- コアピンの突き当て面の凹み
- 鏡面加工部の傷、腐食
- めっきの剥離
- サブマリンゲート穴の摩耗、変形
- ピンポイントゲート穴の摩耗、変形
- パーティング面周囲の凹み
- エジェクターピン穴の摩耗
- エジェクタースリーブ穴のかじり
- エアベント部のやに詰まり
- スライドコアの摺動面のかじり
- コイルスプリングのへたり
- キャビティフレームのそり、変形
- キャビティコーナー部のクラック
- エジェクタガイドピン・ブッシュのかじり
- スプルーブッシュのノズルタッチ面の摩耗
- 冷却水孔のスケール付着、錆び
- 冷却水孔の水漏れ