ランナーロックピン−ストレート・スタンダード(導入部付)タイプーは、ピンポイントゲート構造金型のランナーロックピンのバリエーションとして開発された商品です。
ピンポイントゲートは、一般に、3プレート構造金型を使用しますが、ゲートランナーを固定側から抜くためにランナーロックピンを使用します。
ランナーロックピンの先端部にはアンダーカット形状が設定されていて、ゲートランナーを強制的に抜く役割を果たします。
ゲートランナーを抜き終えた後は、ランナープレートの前進によって、こんどはランナーロック部が強制的に抜かれて、ランナー全体として金型内部から取り出され排出されます。
この際に、硬い樹脂(ポリカーボネート樹脂やアクリル樹脂等)やガラス繊維入り樹脂を使用する場合には、ランナーロック部が割れて、金型の内部に残ってしまう場合があります。そうなってしまうと、次のショットではランナーロックの機能が損なわれてしまい、連続成形加工が出来なくなってしまいます。
本商品は、このようなトラブルを低減させる目的で開発されたものです。
ランナーロックピンの先端部にはストレート部が微妙に設けられており、段差部分には滑らかな円弧で繋がれております。
このような形状の導入部を設けることによって、ロック部の折損の発生する確率を、大幅に低減させることができるようになっています。
ピンの直径は、2~6mmまでラインナップされています。
材質は、SKH51で、硬度は、61~64HRCです。
上記のような樹脂を使用するスリープレート構造金型において、是非、効果をお試しください。電動射出成形機を使用されて連続安定成形を指向される成形メーカーさんには、最適な部品の一つであると考えております。