熱処理の対象材料が接着剤や薄膜状に印刷した有機薄膜の場合は、材料を塗布したり印刷する時の粘性を制御する希釈剤を高温で気化させた後で、化学反応を起こさせる高温処理を行う工程を組みます。

 精密接着処理の場合・・・液晶ディスプレイの外周部の非表示面積の最小化技術などに採用

  ・ディスペンサーが扱いやすい粘度に接着剤粘度を制御

  ・予備乾燥で粘度制御用希釈剤を気化

  ・接着剤が高温で柔らかく成った状態で加圧

  ・加圧した状態のままで接着硬化させる


 有機薄膜の印刷処理の場合・・・液晶ディスプレイ用の絶縁膜や配勾膜の印刷処理などに採用

  ・フレキソ印刷装置(写真)が処理可能な粘度まで溶剤で希釈

  ・フレキソ印刷

  ・予備乾燥で希釈剤を気化

  ・予備乾燥後の有機材料を反応温度まで加熱処理

・接着剤の薄膜印刷の熱処理工程を接着材料の性質に応じた熱処理プロセスで組む事で、接着膜厚精度はミクロンオーダーが、印刷膜厚精度はサブミクロンオーダーが量産ラインで実現できています。このポイントは予備乾燥工程です。

・予備乾燥用設備はウォーキングビーム方式の搬送装置が多用されます。ラインのタクトに応じた搬送スピードとなるよう予備乾燥ステージ数を決めます。

・印刷物を搬送するときに、ワーク突き上げメカニズムやクランプ部など印刷物と機構部品が接触する部分は伝熱による温度低下が大きくなるため膜厚ムラ不良につながりやすく、設計に工夫が必要です。

・この様な高精度印刷膜厚を実現するためには、予備乾燥工程での印刷物周辺の気流状態を安定させたり、温度や湿度などの印刷材料の性質変化に影響する環境を制御する必要があります。したがって、人手の作業では多くの場合安定した膜厚精度を得ることができません。

フレキソ印刷装置