スライドガイドの直線しゅう動精度は、リニアモーションブロック(スライダー)を案内するレールの精度とほぼいえます。しかし、このレール精度は、それを固定する取付面の形状から直接の影響を受けます。したがって、レール精度を忠実に得るためには、取付面の真直度・平行度などを充分な精度にしなければなりません。ここではスライドガイドの2つの取付面(レール取付面、スライダー取付面)の設計を解説します。

(1)2つの取付面の基準面高さとすみ(コーナー部)の形状(【図1】参照)

 取付面にレールまたはスライダーを正確にアライメントし固定するために、取付面コーナー部に逃げを持たせるか、レールとスライダーの各C面寸法より小さなコーナー部半径に加工すること(【表1】参照)。

図1

【表1】取付面の肩の高さとすみの半径

(mm)
外形参考値
(全高xブロック幅xブロック長)
すみの半径
(レール部)
r1(最大)
レール部の
(ブロック部)
r2(最大)
肩の高さ
(レール部)
H1
肩の高さ
(ブロック部)
H2
E
16x60x55(SSEBTタイプ) 0.4 0.4 2.5 4 4
42x90x67(SVRZタイプ) 1 1 5 6 9

(2)取付面精度

 2本のレールを平行に組付ける方法は【図1】の取付面に固定したレールを基準にし、もう1本のレールはスライダーが軽く動く状態で固定するのが一般的です。【図2】は、2本の取付面を持つレール固定板にレールを取付ける構造の場合です。

(1)軸の平行度誤差(【図2】参照)

図2

(mm)

軸の平行度誤差 普通 軽予圧
16x60x55(SSEBTタイプ) 0.02 -
42x90x67(SVRZタイプ) 0.06 0.04

(2)軸の基準面誤差(【図3】参照)

図3

(mm)

軸の基準面誤差 普通 軽予圧
レベル誤差精度(X) 0.00030W 0.00020W

※ X = X1(レール取付面段差)+ X2(ブロック取付面段差)

(3)軸の基準面誤差(【図4】参照)

図4

(mm)

軸方向の取付面すきま 0.000036L

 スライドガイドは、上記のような取付面精度による精度劣化の影響を受けますが、多数の循環ボールによる平均化効果により、実際の精度劣化はその1/2~1/10程度に低減されます。