ねじ・ボルト・座金・ナット
- 強度区分が高い鋼製ボルトを選定しても実際の使い方に問題があると、保証されたボルトの強度(引張強さなど)は保証できなくなります。ここでは、ボルトを用いた場合の締結の基本(常識のレベル)を図解します。タグ:
- (1)ステンレス鋼製ボルトの機械的性質 1. ステンレス鋼製ボルトの機械的性質 ステンレス鋼製ボルトの機械的性質も強度区分の数値で表現しますが、鋼製ボルトの表現法とは異なります。 【表1】は、ステンレス鋼製ボルトの機械的性質の規定(ISO 3506-1:1997の一部)です。 【表1】ステンレス鋼製ボルトの機械的性質(ISO 3506-1:1997より抜粋) 鋼種 鋼種区分 強度区分 引張強さ Rm,minタグ:
- (1)鋼製ボルトの機械的性質 (1)鋼製ボルトの機械的性質 ISO並びにJISでは、ボルトの機械的性質を強度区分の数値で表現します。【表1】はISO 898-1:1998の一部です。タグ:
- ねじ山が壊れるトラブルの代表例として、次のような事例があります。 (1)ねじ山が壊れるトラブルの代表例 タップ側 頻繁にボルトの取り外しを必要とする箇所では、タップ入口部分のねじ山が壊れてボルトが入っていかなくなる。このような場合は、タップ切りで丁寧に入口部分のみ新たにタップを切って、元から有ったタップに繋がせれば良いが、ボルト側を無理にねじ混むことで内部のねじ山もつぶれて、めねじがバカになるトラブルがあります。 ボルト側 ボルトをナットで締結している場合、ナットから出ているボルトのねじ部に何かをぶつける等の事故で、ねじ山がつぶれると、ナットが取れなくなり、したがって、解体できなくなるトラブルに繋がります。タグ:
- 加工部品のなかでベース板やカバー枠部などには、たくさんのタップ穴が加工されます。この時、タップ穴の配置設計が考えられていないものは、位置だしのミスやムダな加工時間がかかるなどの問題に繋がる場合が少なくありません。したがって、ボルトの配置デザインを見ると装置設計の技術レベルがわかるほど、ボルト配置設計は侮れない項目です。タグ:
- ねじの製図の基本を解説します。 ねじの各部名称 ねじの製図の基本 ねじの表し方 ねじの各部名称タグ:
- ねじのゆるみ止めのなかで信頼性が高い方法に「ダブルナット法」があります。この方法の採用にも理解しておくべき事柄があります。【図1】、【図2】は、代表的なダブルナット法の原則です。この原則を無視すると、見た目は信頼できそうでも、ダブルナット効果は得られません。タグ:
- 「ねじ」は機械装置類の製作には絶対に欠かせない、最も普及している機械部品です。したがって、JIS、ISO等の一般規格として形状・サイズ、強度(強度区分)別に標準化されています。しかし、LCA(ローコストオートメーション)設計の段階では従来の経験に頼る「カンピュータ」で、組立の時点では在庫の部品棚から有り合わせのボルトで間に合わせるなど、手抜き状態が見られます。 講座ではLCA設計における「ねじ」・「ボルト/ナット」の勘所と、それを支えるねじの基礎理論を解説します。タグ: