治具用位置決めピンの種類
基本形状
商品名 |
頭部形状
|
止め部形状
|
特長
|
|
---|---|---|---|---|
検知用ピン 【ワーク検知 ユニット用】 |
丸 | めねじ | ウェルドナット有無の検知に使用します。 |
ピン径をワークの下穴より小さく、ナットの内径より大きくすることで、ナットの有無を確認できます。 ※ワーク検知ユニットに取り付けて使用もしくはシリンダーに直接取り付けることも可能です。 |
ノーマル | 丸 ダ イ ヤ |
ナ ッ ト 止 め | ワークの位置決めとして利用します。 先端テーパ・テーパR・先端角度も選択できます。 | |
止 め ね じ 【 全 周 溝 】 | ||||
ロングタイプ |
丸 | ナ ッ ト 止 め |
ストレート部B寸の寸法が最大50まで指定できます。 |
|
止 め ね じ 【 全 周 溝 】 | ||||
ぼかしR付・ 砲弾形状 |
丸 ダ イ ヤ | ナ ッ ト 止 め |
①エッジ部にR加工を施すことにより、ワークの抜差しがスムーズにできます。 ②折損防止の為、ツバ上面・下面にR加工をしています。 |
|
止 め ね じ 【 全 周 溝 】 | ||||
ボ ル ト 止 め | ||||
高さ受けピン |
丸 ダ イ ヤ | ナ ッ ト 止 め |
ツバ厚精度が±0.05と高く、水平方向と高さ方向の位置決めができます。 |
|
止 め ね じ 【 全 周 溝 】 | ||||
ボルト止めタイプ |
丸 ダ イ ヤ |
め ね じ |
ロケータが薄い場合やスペースがない場合などに利用できます。 |
|
長円形状 |
長 円 | ナ ッ ト 止 め |
・ワークの下穴が長円の場合 ・丸ピンと長円ピンと併用することで、ワークの抜差しが簡単にできます。 |
|
止 め ね じ 【 全 周 溝 】 | ||||
止めねじ部 ショートタイプ |
丸 ダ イ ヤ | 止 め ね じ 【 全 周 溝 】 |
止め部が短いため、薄いロケータにも利用できます。 ※切欠き形状はL寸を10mmから指定できます。 |
|
止 め ね じ 【 切 欠 き 】 | ||||
アルミナ皮膜ピン |
丸 ダ イ ヤ | ナ ッ ト 止 め |
スポット溶接でワークの位置決めとして利用できます。 通電抵抗が高いので、スパークによるピンの摩耗を低減できます。 |
|
止 め ね じ 【 全 周 溝 】 |
ディコート®処理とは
ディコート®処理はTDプロセスによって形成されるバナジウム炭化物(VC)層の特性を生かして、表面硬度3000HV以上という高硬度を実現しています。
ミスミでは㈱トヨタ中央研究所でライセンスされた「TDプロセス処理及び販売」により、位置決めピンの製造からTDプロセス処理まで一貫した工程で行っているため、寸法精度が保証されます。
TDプロセスはトヨタグループの総合研究機関である㈱トヨタ中央研究所によって開発された「拡散表面硬化法」です。この方法は特定の元素(炭化物)を拡散、浸透させ、金属の表面に優れた耐摩耗性、耐焼付性を有する表面層を形成することができます。昭和45年にトヨタグループで実用化されて以来、プレス金型、鋳造物、治具、刃物、機械部品などに広く用いられています。
ディコート®処理の特長と効果
- 耐摩耗性
~7μmのバナジウム炭化物層が被覆されており、表面硬度は3200HV~3800HVと極めて高く、あらゆる物質に対して優れた耐摩耗性を示します。 - 靭性
バナジウム炭化物被覆は母材の靭性を低下させません。母材は高温焼き戻しをしている為、靭性が高いです。
TiCN処理とは
TiCN処理とは、PVD(物理的処理方法)のひとつであるイオンプレーティング法です。
TiCNコーティングは高硬度・小さい摩擦係数・耐摩耗性に優れた特長をもっています。
また高真空のもと温度500℃以下で処理されますので、焼き戻し温度が500℃以上の母 材を硬度低下あるいは熱変形も小さくコーティングすることが可能です。
ミスミは製造からコーティングまで一貫した工程で行っており、コーティング後の寸法・ 精度も保証されております。
TiCN処理の特長
- 耐摩耗性
TiCNコーティングの表面硬度は3000HVで、耐摩耗性に優れています。 - 小さい摩擦係数
TiCNは摩擦係数が約0.4μと小さく、すべり特性に優れています。
ディコート®処理・TiCN処理は頭部の表面のみに入ります。