しかし、出来上がった製品が省資源・省エネ製品であっても、その製造過程で、資源やエネルギーを浪費することは許されません。表面処理工場では、環境保全対策とともに、関連する工程の省資源・省エネルギー対策も行われています。それは次のようなものです。
1. | 表面処理工程から排出される水の大部分は、洗浄用水です。従って有効な水洗方式を採用することによって、水資源の節減が可能です。 | |
2. | 水使用量を低減することは、排出水量も低減し、排水処理の負担を減少させます。 | |
3. | 工程内で発生する排水には有価物質が含まれます。これの回収再利用は省資源化になります。 | |
4. | 排出水の浄化は環境保全上至上命令であるので、さらに不純物除去など高度化した処理を行って、水を再利用する。無排水も可能になる。 | |
5. | 有用な金属含有排水から金属回収しても、自工場で再利用が不可能な場合は、精錬会社などの山元に還元して再利用する。 | |
6. | 工程中で発生する廃熱や自然環境を利用して、加熱、乾燥、冷却などの熱源に再利用する。 |