形彫放電　選定ガイド　銅電極特性、各種金型と適用電極材料

銅電極特性

種類	タフピッチ銅（純銅）	無酸素銅	テルル銅（快削銅）	銅タングステン	クローム銅
JIS規格	C1100	C1020	―	―	Z3234 2種
丸	CU−R / CU−RPACK / CU−RLPACK	CUOF−R	CUTE−R	CUW−R	CUCR−R
丸
プレートブロック	CU−P / CU−B / CU−BPACK / CU-BLPACK	CUOF−P	CUTE−P	CUW−P / CUW−SB	CUCR−P
プレートブロック
掲載ページ	P.839～841	P.841	P.842	P.843	P.844
電気伝導率（IACS）	101％	101％	90％	50％	82％
硬さ（参考値）	70HV	110HV	70HV	210HV	150HV
比重	8.9	8.9	8.9	14.0	8.9
成分	酸化銅の状態で酸素を0.02～0.05％含む銅99.90％以上の銅	酸素を含まない銅で、銅99.96％以上の銅	タフピッチ銅にテルルを0.3～2.0％添加した銅合金	銅30％タングステン70％の銅合金	銅にクロームを0.4～1.2％添加した析出硬化形の銅合金
用途・特長	電気・熱の伝導性に優れ、展延性・耐食性・耐候性が良い	電気・熱の伝導性に優れ、溶融性も良い	切削性に優れ、放電加工用電極に最適	超硬合金の粗加工・中間加工で、加工速度が早く、消耗度が少ない	スポット溶接用

各種金型と適用電極材料

放電加工内容				電極材料
金型種類	加工形状	ワーク種類	加工内容	タフピッチ銅	無酸素銅	テルル銅	銅タングステン
プラ型・ダイカスト型	底付加工	鋼	面粗さ 5～10μRmax	○	○	○	◎
			面粗さ 10～20μRmax	◎	◎	◎	◎
			面粗さ 20～30μRmax	◎	◎	◎	○
			面粗さ 30～50μRmax	◎	◎	◎	△（高価）
			面粗さ 50～100μRmax	○	○	○	×（高価）
			面粗さ 100～200μRmax	△（消耗大）	△（消耗大）	△（消耗大）	×（高価）
鍛造型		鋼	面粗さ 10～20μRmax	◎	◎	◎	○
			面粗さ 20～30μRmax	◎	◎	◎	△（高価）
			面粗さ 30～50μRmax	◎	◎	◎	×（高価）
			面粗さ 50～100μRmax	○	○	○	×（高価）
			面粗さ 100～200μRmax	△（消耗大）	△（消耗大）	△（消耗大）	×（高価）
			面粗さ 200μRmax以上	×（消耗大）	×（消耗大）	×（消耗大）	×（高価）
プレス（ピアス）型	貫通加工	鋼	粗加工	◎	◎	◎	○
			片側クリアランス0.02以下	○	○	○	◎
			片側クリアランス0.02～0.05	◎	◎	◎	◎
			片側クリアランス0.05以上	◎	◎	◎	◎
		超硬合金	粗加工	○	○	○	◎
		超硬合金	仕上加工	△（消耗大）	△（消耗大）	△（消耗大）	◎
粉末冶金型		鋼	粗加工	◎	◎	◎	◎
		鋼	仕上加工	○	○	○	◎
		超硬合金	粗加工	○	○	○	◎
		超硬合金	仕上加工	△（消耗大）	△（消耗大）	△（消耗大）	◎
被加工性			切削性	○	○	◎	○
被加工性			研削性	△	△	◎	○
銀ロウ付可否				◎	◎	◎	◎

◎：非常に良い　○：概ね良い　△：多少難あり　×：使用不可

上記表は、加工内容を保証するものではありません。あくまでも目安としてお使いください。

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