フレキソ印刷技術は、印刷版を用いる印刷技術のなかでは最も成長率が高い工法です。高い生産性、高精度化、環境適合性などの優れた技術シーズを持つためといえます。
(1)フレキソ印刷技術
・ | 弾性のある凸版印刷版を版胴に巻きつけ、印刷版の表面にアニロックスロールと呼ばれるローラでインキをつけ、印刷版を印刷対象物(紙、プラスチック、布、ガラス、他)に押し付けてインキを転写する方法です。 |
・ | 【図1】の圧胴がシリンダー形状の装置では紙やシートなどの連続印刷になり、圧胴が平面テーブルの場合は枚葉平版印刷と呼ばれ、ガラス板、プラスチック板、紙などの平面に印刷をします。 |
・ | 高精度な平板フレキソ印刷技術では、液晶ディスプレイ用カラーフィルターの生産技術などに応用されています。【写真1】 |
・ | 【写真2】は液晶ディスプレイ用薄膜印刷に使用されるフレキソ印刷版の表面構造です。蜂の巣状の凹状ポケットがあり、ここにインキ(ワニス)を保持して転写させます。 |