「危なかった…」とヒヤリとしたことはありませんか?メカ設計者のためのエレ講座の原因と、設計や保守の具体策をひとまとめ
- エレ設計とは?/制御機器とは?
- 制御事例/制御盤製作の流れ
- ハーネス・ケーブルとは?
- ボックスとは?/配線アクセサリとは?
ボックスとは?
電気が通るデリケートな制御機器や部品を保護
ボックスは、電気・電子機器を収納します。外部環境からの内部機器保護と、内部機器への直接接触に対する保護を行います。
ボックスの選び方
- 材料・表面処理を決める
設置環境の外的影響に耐えられる材料を選定します。
サビが発生しやすい材料は、塗装、めっきなどでサビ止めします。
一般的には、加工性、強度、コストの観点から、スチールが利用されます。 - 形状・構造を決める
内部機器の組み付けや入出力の配線が容易にできるものを選びます。
一般的には、扉開閉式とカバー脱着式が使用されます。扉開閉式
カバー脱着式
- 外形サイズ
必要な内部機器をすべて収納できる外形サイズを選定します。
装置によっては、ボックスの設置スペースが限られている場合があります。
この場合、電気設計者は頭を悩ませます。
配線アクセサリとは?
ハーネス・ケーブルを外的な要因から保護
ハーネス・ケーブル保護の主要部品は、保護管、ダクト、チューブです。
配線アクセサリの選び方
- 取付場所
制御盤内: ケーブルを二位置の場所で取り出しやすいダクト(穴あき)を主に使用します。
制御盤外: さまざまな条件に合わせて、保護管、チューブ、ダクトを使用します。 - 形状
角型: ダクト 丸型: 保護管、チューブ 特殊形状: メッシュや布状のものなどがあります - 構造
密閉型: ケーブルを外部と社団するので、耐環境性、強度が優れています。
非密閉型: スリット入りや、マジックテープ構造でメンテナンス性に優れています。 - 見た目
目に付くところに使用されることが多いので、見た目も重視されます。
装置の色に合わせたり、樹脂管を使用したりします。 - その他
さまざまな外的要因(圧力、引張り、ノイズ、温度、液体、スパッタなど)を考慮します。