「危なかった…」とヒヤリとしたことはありませんか?ヒューマンエラーの原因と、設計や保守の具体策をひとまとめ
- ヒューマンエラーの傾向/なぜ発生するのか
- 対策は?/ポップアウト効果/ホーソン効果
- ヒューマンエラー対策/最後に
今回は、ご要望が多く寄せられた「ヒューマンエラー」を取り上げます。
ヒューマンエラーは、生産現場の作業者だけの問題ではありません。
装置や設備の設計が、ヒューマンエラーを誘発させる場合もあります。
「ヒューマンエラーって何?」、「ヒューマンエラーの対策は?」
そんな疑問にお答えします。
最近の工場のヒューマンエラーの傾向
日本では、食品工場のヒューマンエラーが目立つ
背景としては、工場の海外移転が進み、日本国内では食品工場の割合が大きくなっていることや
食物アレルギーの方が増えて、万が一の場合は生死にも関わることが挙げられます。
工場側も、消費者の好みの多様化、PB(プライベートブランド)の普及により、1つの工場で生産する製品数が増えています。
例えば、他社ブランドの製品を作る場合には、配合や加工が自社製品と微妙に違うことがあります。
そして、配合や加工を間違えてしまうといったケースが発生しました。
どのような対策を打てばよいのでしょうか?回答は、本特集の最後でご紹介します。
ヒューマンエラーは、なぜ発生するのか
発生メカニズムは、不明!
実は、ヒューマンエラーの発生メカニズムは、わかっていません。
将棋の名人でも、初心者レベルのミスをたまに犯してしまうことがあります。確率的には、必ず発生するものです。
しかし、何も対策が打てないわけではありません。
皆が引っかかる、間違う落とし穴は、ある程度わかっています。
この落とし穴がたくさんあり、困ったことに共通性がありません。
地雷のようにちらばっています。ヒューマンエラー対策は、ゲリラ戦と言われる所以です。