コードヒータ 特長
- ヒータ被覆はシリコンゴムなので、耐熱性に優れております。
- コード状のヒータなのであらゆる形状にも取付け可能です。
- 最高使用温度は180℃です。
基本構造
発熱体とシリコンゴムを一体成形したヒータです。
基本構造図
金属パイプの中央にスパイラル発熱体を高絶縁材で充填したヒータです。
取付方法
- 配管等に直接取付けてご使用ください。
- 固定方法例として、耐熱テープで固定する方法があります。(図1)
使用上の注意
- ヒータを大気中で単体で加熱しないでください。火災や断線の原因となります。必ず被加熱物に密着させてご利用ください。
- ヒータを重ねて取付けないでください。
- 配線端子の接続は、接触状態に注意して確実に行ってください。
- 定格電圧(V)以上での使用はしないでください。
- ヒータを被加熱物から外す際は必ず電源を切ってください。 また、電源を切った後のヒータにはすぐに触れないでください。
選定方法(コードヒータ、リボンヒータ及びシリコンベルトヒータ)
ヒータに必要な熱量(W)を決める。 保温厚さ、配管サイズ、配管温度と外気温度との温度差を規定し、以下の計算式によって算出します。(図2、表1・2を参照ください。)
例)配管サイズ15A(1/4B)、長さ1mの配管を30℃にする場合
(保温厚さ25mmで、外気温度を20℃とする。)
表1より、保温厚さ25mm、配管サイズ15A(1/4B)で、配管温度(30℃)と外気温度(20℃)との温度差が
10℃の時、配管1mあたりのワット数は、4.0(W/m)である。よって、
表1 保温厚さが25mmの場合
単位 : W/m(配管1mあたりのワット数)
配管サイズ | 配管温度と外気温度との温度差 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
A | B | 10℃ | 20℃ | 30℃ | 40℃ | 60℃ | 80℃ |
15 | 1/4 | 4.0 | 8.1 | 12.1 | 16.1 | 24.4 | 32.6 |
20 | 1/2 | 4.6 | 9.2 | 13.9 | 18.5 | 27.6 | 36.9 |
25 | 1 | 5.4 | 10.6 | 16.0 | 21.4 | 32.0 | 42.8 |
32 | 1 1/4 | 6.3 | 12.5 | 18.8 | 24.9 | 37.5 | 50.1 |
40 | 1 1/2 | 6.9 | 13.7 | 20.5 | 27.5 | 41.3 | 54.9 |
50 | 2 | 8.1 | 16.1 | 24.2 | 32.2 | 48.4 | 64.5 |
65 | 2 1/2 | 9.5 | 19.1 | 28.6 | 38.3 | 57.2 | 76.4 |
80 | 3 | 10.9 | 21.6 | 32.5 | 43.4 | 65.0 | 86.6 |
100 | 4 | 13.2 | 26.6 | 39.9 | 53.3 | 79.6 | 126.5 |
150 | 6 | 18.2 | 36.5 | 54.8 | 73.1 | 109.5 | 145.9 |
200 | 8 | 23.3 | 46.5 | 69.6 | 92.9 | 139.1 | 185.5 |
250 | 10 | 28.1 | 56.3 | 84.4 | 112.5 | 168.8 | 225.0 |
表2 保温厚さが50mmの場合
単位 : W/m(配管1mあたりのワット数)
配管サイズ | 配管温度と外気温度との温度差 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
A | B | 10℃ | 20℃ | 30℃ | 40℃ | 60℃ | 80℃ |
15 | 1/4 | 2.7 | 5.6 | 8.4 | 11.3 | 16.9 | 22.5 |
20 | 1/2 | 3.1 | 6.2 | 9.4 | 12.5 | 18.8 | 25.5 |
25 | 1 | 3.5 | 7.0 | 10.6 | 14.1 | 21.1 | 28.1 |
32 | 1 1/4 | 4.0 | 8.0 | 12.0 | 16.0 | 24.1 | 32.1 |
40 | 1 1/2 | 4.4 | 8.6 | 13.0 | 17.3 | 26.0 | 34.7 |
50 | 2 | 5.0 | 9.9 | 14.9 | 19.7 | 29.9 | 39.8 |
65 | 2 1/2 | 5.7 | 11.5 | 17.3 | 23.1 | 34.5 | 46.0 |
80 | 3 | 6.4 | 12.9 | 19.2 | 25.6 | 38.5 | 51.2 |
100 | 4 | 7.6 | 15.4 | 23.0 | 30.8 | 46.0 | 61.4 |
150 | 6 | 10.2 | 20.4 | 30.6 | 40.9 | 61.1 | 81.5 |
200 | 8 | 12.8 | 25.4 | 38.1 | 50.9 | 76.1 | 101.5 |
250 | 10 | 15.1 | 30.4 | 45.5 | 60.8 | 91.0 | 121.4 |
リボンヒータ 特長
- スタンダードタイプ
- ヒータ被覆はガラスクロスを使用しておりますので、耐熱性に優れています。
- 帯状のヒータなので、配管やタンクに容易に取り付けられます。
- 最高使用可能温度は350℃です。
基本構造
発熱体をガラスクロスで被覆したヒータです。フッ素コーティングタイプは発熱体をフッ素コーティングしたガラスクロスで被覆したヒータです。
基本構造図
取付方法
- 配管等に巻きつけた後、取付用の紐で締め付けてください。
- フッ素コーティングタイプ
- 被覆はガラスクロスにフッ素コーティングを施しておりますので、発塵を抑制します。また、耐熱性にも優れています。
- 帯状のヒータなので、配管やタンクに容易に取り付けられます。
- 最高使用温度は200℃です。
使用上の注意
- ヒータを大気中で単体で加熱しないでください。火災や断線の原因となります。必ず被加熱物に密着させてご利用ください。
- ヒータ表面はガラスクロスのため、水滴・油のかかる場所や湿気の多いところでは使用しないでください。
- ヒータを重ねて取付けないでください。
- 配線端子の接続は、接触状態に注意して確実に行ってください。
- 定格電圧(V)以上で使用しないでください。
- ヒータを被加熱物から外す際は必ず電源を切ってください。また、電源を切った後、すぐにヒータには触れないでください。
- 安全にお使い頂くために、温度調節コントローラをご使用ください。